亀岡市の歯医者 | 嶋村歯科医院

くすのき瓦版

くすのき瓦版 4月号

亀岡市にくすのき瓦版と言う新聞があります。
嶋村は京都府歯科医師会口丹波支部(亀岡市、南丹市、京丹波町の南丹保健所管内)支部長として記事を書くことになっています。今回は4月15日掲載された文章を読んで頂きます。

はじめまして 歯科医師会です      学校歯科健診(その1)

はじめまして。京都府歯科医師会口丹波支部長の嶋村浩一です。宜しくお願いします。
 私たち歯科医師会は学術、啓蒙、医療保険そして会員の親睦の4つの活動をしています。その中でも院外で行う啓蒙活動は日頃お見かけすることの少ない方と接する事が多く、私の大好きな仕事の一つです。主な活動内容は、学校での歯科健診・歯ブラシ指導・フッ化物洗口・学校保健会参加、乳幼児歯科健診、保健センター等での健康相談や講演会開催、毎年10月に開催する「歯のひろば」が挙げられます。この「くすのき瓦版」に寄稿するのも啓蒙活動の一環です。
子どもたちが新しい学校、学年を迎えるこの時期ですが、学校歯科医師は学校歯科健診から新年度が始まります。保護者の方にとっても、まもなく始まる内科検診、身体測定、視力、聴力、耳鼻科健診そして歯科健診は大きな関心事だと思います。最近の学校歯科健診は平成8年に健診内容が改定されたもので、むし歯、歯肉、歯垢、歯列(歯並び)、咬合(噛み合わせ)、顎関節の6つが健診項目になっています。保護者の小中学校の時代とは多少内容が違いますので今回と次回の2回に分けてその説明をさせて頂きます。
むし歯は家庭での歯科知識の充実、フッ素の入った歯磨き粉が多くなった事、そして学校でのフッ化物洗口(フッ素の入った水で毎週1回1分間うがいをする)の完全実施によって昔の約1/3に減ってきました。そのために従来の治療中心の考えから予防歯科的な考え方に変えて健診が行われています。「初期むし歯は治ります」というコマーシャルがある様に「初期虫歯CO(シーオー)があるので予防しましょう」。歯科治療が必要なむし歯があります。そして永久歯が生えてきているので乳歯を抜く時期にきていますよという意味で「要注意乳歯」の3つの評価になっています。
フッ素応用の先進地域である亀岡市、園部町、和知町では子どもの虫歯がほかの地域に比べて少なく、しかも成人になってもむし歯が少ないという事が知られています。このフッ素応用(フッ化物洗口)も健診内容の変更と同じ平成8年度より亀岡市の全ての小学校で行われており、京都市でも昨年度から全ての市立小学校でフッ化物洗口が始まっています。これも私たちの啓蒙活動の一つの成果です。

紙面の関係でむし歯以外の5項目についての説明は次回5月号でさせて頂きます。今後とも宜しくお願いします。(文責 嶋村浩一)

投稿者 shimamurashika