亀岡市の歯医者 | 嶋村歯科医院
HOME>院長ブログ

院長ブログ

不顕性露髄

af0100006322l神経が無くなると歯は極端に脆くなります。歯の神経を何とか残していこうとする治療があります(歯髄覆罩 シズイフクトウ)。ところが歯髄覆罩の後に極めて稀に痛みが出てしまうことがあり結局は神経を取ることになることがあります。
むし歯処置の刺激で神経の中にむし歯菌が逃げ込んだ結果、神経の炎症を惹起してしまうと説明されますが、この状態を「不顕性露髄」といいます。「顕」は見えるという意味で、顕微鏡の「顕」です。露髄の「露」は露出の「露」、「髄」は歯の神経のことです。つまり目には見えないけれど神経が出ている状態ということです。
細心の注意を以ってむし歯の処置をしていても、神経を何とか残そうと頑張ってみてもこの「不顕性露髄」はおきてしまいます。歯髄覆罩の直後に症状が出るハ場合もありますし、10年以上たってからで症状が出る場合もあります。
食べたものが挟まる、かぶせが合っていないという状態はむし歯の進行が速くなります。どうか歯の不調を感じたときにはできるだけ早期にかかりつけ歯科医師にご相談をしてみてください。

投稿者 shimamurashika|PermaLink
入れ歯安定剤

af0100006356l入れ歯安定剤は年間120億円の売り上げがあります。歯みがき粉が650億円の規模ですから相当の売り上げですね。入れ歯安定剤に頼らないほうがいいのでしょうが現実問題として年間120億円の商品が売れています。入れ歯をお使いの方にとっては避けては通れないお話なので今月は入れ歯安定剤との付き合い方についてのお話をしましょう。
 入れ歯安定剤には「のり(クリーム)タイプ」と「クッションタイプ」がありますが、基本的にはのり(クリーム)タイプの商品をお勧めしています。
 のり(クリーム)タイプの入れ歯安定剤はアメリカでは歯科医師の指示がないと使用できません。クッションタイプの入れ歯安定剤はアメリカではアメリカ歯科医師会(ADA)の認定すらありません。アメリカでADAの認定が無い歯科材料ということは日本ではJISマークの無い工業製品のようなものです。
入れ歯が不調のときには先ずかかりつけ歯科医によく調整していただくことが大切です。でもどうしても入れ歯がこすれて痛い、少し「吸い付き」が少ない、新しい入れ歯に未だ慣れていない場合に、少量ののり(クリーム)タイプの入れ歯安定剤を使ってください。もちろん多くの場合は入れ歯の調整や新調することで入れ歯安定剤を使用しなくてもよくなります。飽くまで入れ歯安定剤は何かのときにチョイ使いする程度で、入れ歯に関する問題の抜本的解決にはならないものとお考えください。
一方、急に体重が減少し歯茎が痩せて入れ歯に不都合が出てきた場合、通院や往診が受けられるまでの期間に限ってクッションタイプの商品を紹介することもあります。
入れ歯の不調やその他で往診の必要な方は京都府歯科医師会 「口腔サポートセンター」にファックスで住所、電話、ファックス、患者氏名、主病歴を記入し「往診依頼」と大きく書いてお知らせください。0120-72-8020 が連絡先です。亀岡市では亀岡歯科医師会が責任を持って担当医を紹介します。

投稿者 shimamurashika|PermaLink
くすのき瓦版 2月号

WHEN A MAN LOVES A WOMAN
くすのき瓦版2月号

いきなり英語が出てきましてすみません。WHEN A MAN・・・はパーシー・スレッジの歌うソウルバラードの名曲でエリック・クラプトンもカバーしています。団塊世代の方はカラオケで歌う方も多いと思います。何故こんなお話かと言いますと、この曲の邦題が「男が女を愛するとき」でして、今月号では「歯科医師が歯を抜こうとするとき」とはどんなときなのだ?と言うことを皆さんにお伝えしたかったからです。
私たち歯科医師が抜歯をしようかなと考えるときというのは、例えば子どもの場合では乳歯が永久歯の萌出を邪魔している場合や歯列矯正での便宜抜歯。成人の場合では虫歯が大きくて治療できなくなっている、歯並びが悪くほかの歯の清掃がその歯のためにできない場合。そして噛んだときに歯が沈むほど緩い場合あたりでしょうか。
歯は噛むためのものですから「この歯のためにここでは噛めない」となっている場合は一般的に抜歯したほうがよいのではないかと考えます。しかし、反対から言えばそれ以外は抜歯を待ってもよいことになりますよね。むし歯治療や歯周治療が進めば抜歯をしなくてもすむことも多いです。「親知らず」も他の歯がない方にとってはブリッジや入れ歯のバネの架かる歯(鉤歯)にもなります。
抜歯の適応は飽くまで「相対的」な中で考えるべきものです。ですから抜歯を考える場合でも糖尿病でHbA1cが6.5以上(以前に書きましたが覚えていますか?)、心筋梗塞が6ヶ月以内にあった、骨粗しょう症の薬を長年飲んでいる、といった方は抜歯を遠慮する傾向があると思います。透析中或いは肝硬変で体調が悪い場合もやはり同様の傾向があると思います。血液サラサラのお薬を飲んでいり方は「かかりつけ医」に相談をされたうえで抜歯はできます。その際、直近のPT-INRをお知らせいただければ歯科医師は安心して処置ができます(くすのき瓦版10月号参照)。
歯の最後(抜歯)を決断することはわれわれ歯科医師でも相当悩むところです。「この歯を抜かれて…」という会話がよく歯科医院では交わされます。しかし歯科医師の本心は「長い間もってくれたがついに駄目になって…」と、言われたいのです。そのためにも何でも相談のできる「かかりつけ歯科医院」を見つけて頂きたいと願っています。歯は一生の宝物です。貴方の宝物を「かかりつけ歯科医院」とともに二人三脚で大切にしていきましょう。
(文責 嶋村浩一)

投稿者 shimamurashika|PermaLink
2 / 1112345...10...最後 »