亀岡市の歯医者 | 嶋村歯科医院

くすのき瓦版

くすのき瓦版6月号

くすのき瓦版6月号では歯科矯正で良くある相談を掲載しました。小学生の前歯の相談で、前歯がすいていること、傾いていることに対しての相談が多いので決してあわてなくても良いですと言う内容を記載しています。ご一読を頂ければ幸甚です。

醜いアヒルの子

「醜いアヒルの子」はアンデルセン童話の中に出てくるお話です。読者の方は歯の事と何の関係があるのかと思われることでしょう。実は「醜いアヒルの子」は小児歯科の分野でも古くから用いられている言葉なのです。
私たち歯科医師は、上の前歯が生えてくる小学校の1年或いは2年生から犬歯の生えてくる時期までの前歯の隙間が開いている時期の事を「醜いアヒルの子の時期」と呼んでいます。自分は「醜いアヒル」と思っていたが実は成長をした時にはきれいな白鳥になっていたという話がこの時期に当てはまるためにこのような名前になったのでしょう。
多くの場合、上の前歯は外側に傾斜して生えてきます。それは側切歯(前歯から2番目の歯)が骨の中で前歯の根を中心方向に押している為で、結果として前歯の頭を外側に回転さています。次の側切歯が生えて来るときには犬歯が側切歯の根を中心方向に押す為に側切歯から側切歯まで合せて4本の前歯が外側に傾斜して生えている状態になります。そして小学校5年生から6年生になって犬歯が生えてきた時に初めて前の4本或いは6本がまっすぐに生えてくるのです。成長した時にはすっかりきれいな白鳥になっていたという事です。
しかし最近は顎が小さくなり又、歯が多少大きくなった為に顎の大きさと歯の大きさが不揃いになる傾向が強くなり、歯並びの悪い傾向の子どもを見かける事が多くなりました。そして保護者の方の健康意識の向上もあり矯正治療にかかるお子さんも増えてきています。
前歯の隙間はこの「醜いアヒルの子の時期」に「犬歯の萌出を待ってみる事。あまり急いでの治療の必要はない。」という事が矯正歯科の一般的な常識です。只この時期の注意事項として、特に低学年の子どもさんにおいては上唇の真中の筋(上唇小帯)がきつすぎない事、口呼吸のない事、6歳臼歯のムシ歯予防が出来ている事を保護者の方に確認して頂くことをお願いします。そして前歯が大きく空いている場合には過剰歯の有無をかかりつけの歯科医院で調べてもらう事も(レントゲン1枚で分かります)合せてお願いします。

投稿者 嶋村歯科医院